なかなかレンタルできなかったのですが昨日見ました。
評価は5段階中の3。うーん可も無く不可もなく。
僕の評価は自分でも甘いと思うのですがそれでも3は
まあジブリとしては失敗作だと思います。
まず冒頭の映像は手書きにこだわったという話で
非常に暖かくて柔らかい絵でノスタルジックな感じがします。
いい絵ですよ。シマモトのデザインはなんだか手塚治
見たいですね。手書きで丁寧な仕事した感じが凄く
好印象で引き込まれる映像でした。
冒頭のクラゲの大群、海水の盛り上がるような質感、
嵐のうねる様な海の表現、ポニョのお母さんの神々しさ、
ポニョがラーメンを食べる可愛いしぐさ、
海底に沈んだ島の透明感、
もう素晴らしい映像のオンパレードでこれは頭に
残るなあと。場面場面を切り取ったらホント素晴らしい映画です。
が、ストーリーが駄目です。全く一貫性がない。
いやいや、ストーリーではなくてポニョのお父さんの
シマモトに一貫性がない。
冒頭でシマモトは人間を不浄な物だと表現します。
人間だった彼が人間が嫌になって海に住むようになり、
あたかも不浄な人間界を一掃するんだといった
物語の始まりなんですね。
わかりやすくていいし、ポニョが人間の子宗助と
触れ合うのを防ぐのもいい。
ポニョが宗助とであい、シマモトが集めた海の力を持ち出して、
世界が破滅しかける。それを防ぐために
人間にして力を失わせる。
まあこんな感じなんですが一つ一つに説得力がない。
結局シマモトがキーなんですが彼が何をしようとしたのか
ハッキリ目的が出てこないものだから輪郭がぼんやり
した映画になってしまうんですよ。
ストーリーテラーが
いないんですよ。うる星でいえばサクラ先生のような。
これが無いから映像をつなぎ合わせているだけ。
うる星4の映画とまでは行きませんが、そんなもどかしさを
感じました。
結局宮崎さんは描きたい絵をがさーっと並べて
後で話をくっつけたみたいな感じで作ったんじゃないかと
思ってしまいます。
ええ、うる星2と同じでw
見た後でみんなあーだこーだ解釈するんですが
ふたを開けたらいやいや、子供に見せたい
シーンを描いてつないだらこーなっちゃった
ってのが真相ではないかと思うくらい
お粗末なストーリーでした。
見る価値はありますよ。映像の表現方法は
今までに無く素晴らしいものでしたから。
絵に話が負けた感じです。
ああそういう意味ではスカイクロラと似てるかもw
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